入院患者さんや看護師研修にもぬり絵セラピーを

田丸千春さん 
静岡県/看護師
認定・色彩心理講師
シニアアート療法士
「自分にしかできない看護って何だろう」と模索していた時に色彩セラピーの方法に出会いました。「色彩学校」で学ぶ内、言葉にならない思いをくむのに、色は有効だと実感。講座修了後、看護の現場で、産婦人科、小児科病棟の患者さんや家族に対して、ぬり絵による色彩セラピーを行ってきました。ぬり絵は病室でも手軽に表現できるので便利。より一層患者とその家族の側の気持ちに立つことができるようになりました。

また、看護師の研修などでも色彩セラピーを取り入れてきました。この方法を知ってもらいたいということもありますが、けっこうハードな職場なので看護師自身が疲れていたりストレスがたまっていることも多いのです。なので、まずは看護師自身のメンタルケアやお互いのコミュニケーションのために役立ててもらいたいと思って……。

現在、私は老人保健施設で高齢者の方たちを担当しているので、シニアのためのアート療法を学びなおして、身体の看護だけではなく表現を通して心にも寄り添っていけたらと思っています。