小児科の待合室のお絵描きコーナーで、子どもや親御さんとともに

蔦 美樹さん 
岩手県
子どもアート療法士
3.11を経て、生き残った私に“できることは何だろう?”と生きる意味、命の使い道を考えました。それで子どもが長年通っていたかかりつけの小児科にアートを通して恩返しができればと思って、私自身が「子どもアート療法士」であること、お絵描きセラピーの効果のことなどをお伝えしたのです。すると院長先生も共感して下さり、待合室にお絵描きコーナーが設置されました。

以後、お絵描きコーナーを楽しむ方はどんどん増えていきました。院長先生は、日々の子育てに悩まれているお母様には、「お絵描きして、ゆっくりしていって」と声をかけられるそうです。院内の意見箱に「お絵描きコーナーのおかげで楽しく待ち時間を過ごしています。」というお礼のお手紙もいただきました。今後ますます、アート療法を通して自己表現や感情の循環をできるようになってもらいたいし、意識的に生活に取り入れる方が増えることを願っています。