心を癒せば障がい者の問題行動が消えていくことを実感

藤本真二さん 
埼玉県/特定非営利活動法人「ねがいのいえ」理事長
色彩アートセラピスト
「ねがいのいえ」は、子どもからお年寄りまで、障害のある方ない方、あらゆる方の生活を支援するNPO法人です。現在は主に、障害者・障害児のデイサービス、ショートステイ、外出介助などのサービスを、約100名の会員の方に利用していただいています。

現在、余暇活動としての障害者アートはとてもさかんです。私も以前から取り入れたいと思い、いろいろ調べましたが、数ある中から末永メソッドを選びました。そして協会に協力を仰ぎ、2012年11月から特に精神状態の不安定な3名の方に対しアート療法を行っています。

実際に活動を始めてみると、90分は集中できないと思っていた彼らが、夢中になっている姿に驚かされました。最初の頃、落ち着きがなく頻繁にトイレに篭っていた男性は、今ではトイレの回数も減り、戻ってからもすぐに作業に集中しています。たった5ヶ月でこの変化にはびっくりです!日常生活の中でも行動が落ち着いてきていると感じます。これは私の推測ですが、おそらく彼らに無意識レベルでの変容が起きているのであろうと思います。

その後、私とスタッフも「色彩学校」でアートセラピーを勉強したので、今後はもっと多くの方にこのプログラムを提供したいと考えています。