依存症の回復施設で回復のプログラムとしてアートセラピーを活用

佐藤和枝さん 
宮城県
認定・色彩アートセラピスト
私は現在、薬物依存症からの回復施設とDV被害や依存症からの回復のための女性施設でアートセラピーを実施しています。

私は摂食障害で悩んでいた時期にAKK仙台(アディクション問題を考える会)に繋がり、その中で仲間と共に回復を目指しました。また、丁度その頃に色彩学校を知り、元気になりたい一心で色彩セラピーの学び、色を通して自分と向き合い奥底にあったたくさんの感情に出会い、次第に元気になっていきました。私のその様子を見てAKKの仲間から依存症回復施設の回復のプログラムにアートセラピーを取り入れたいと申し出があり現在の活動に至っています。

施設でのアートセラピーの導入当初は、参加者が自分の内面と向き合うことで古い心の傷に触れ辛くなったり混乱したりしないだろうか?と心配することもありました。しかし、実際は言葉にならない気持ちを吐き出したり、自分の過去を振り返り変わろうとしたり、まだまだ癒えていない自分の心に気づき癒していこうとしたり、自信を取り戻したり。アートを通して、それぞれが自分自身の心と向き合い回復へと向かっていく姿が見られています。私は皆さんのこのような様子にアートセラピーの力を実感し、やりがいも感じています。

 最近は、地元で不登校支援団体を知人と立ち上げ、その中でアートセラピーを取り入れ始めています。今後はこの支援の充実を図り、アートセラピーを心を育むプログラムとして活用していきたいと考えています。