薬局内で色彩心理カウンセリング。心と身体の健康に役立てています
柿原悦子さん
広島県/薬剤師
認定・色彩心理講師
認定・色彩心理カウンセラー
認定・チャイルドアートカウンセラー
薬局では漢方薬を中心に処方していますが、東洋医学の基本となる陰陽五行説でも色は大きな意味をもっています。それで「色彩学校」を受講したのですが、個人的にも深い気づきがあり、薬局で色彩心理を使ったカウンセリングを始めました。実際、不調の原因が精神的なものが大きいような場合は、薬だけではうまくいきません。そのとき、心の訴えを見るうえで色彩心理の手法がとても役に立っていますし、患者さん自身が病状の根っこにある心理的問題に気づいていくことが多くなりました。すると身体の症状が改善し、漢方薬も自ずと減っていくのです。
また、こうしたアート療法の効果を感じるのは、大人だけではありません。薬局内では“子どものアトリエ”も行っているのですが、そこに来ている子どもが、午前中下痢で小児科を受診し、午後からアトリエで思いきりグジャグジャ水遊びをして発散すると、来た時は真っ青な顔をしていたのに、帰る時は腹痛もなくなり、頬に赤みがさして元気いっぱい帰っていったりします。更に子どもの作品を通して親御さんに子どもの体と心の声をお伝えすると、そこから大きな気づきを得られ、子どもの身体状態の改善につながる症例をたくさん体験してきました。
講師の資格を取得してからは、「色と心と身体の関係」や健康をテーマにしたセミナー、を、薬局内で定期的に開催するようになりました。自分の身体や心の異変に早く気づくので、病気として発症する前段階での予防効果もあると感じています。