さわやかな陽気が続いた6月の週末、シニアのアート療法に関わっている修了生の方に呼び掛けて、協会主催で茶話会を開きました。
集まったのは、高齢者施設で行っている方、自宅でシニアアトリエを開いている方、アクティブシニアのための講座をやっている方など。
活動報告や作品を持参しての意見交換、画材の工夫、困っていることなどを共有し、同じ活動をしているからこその有意義な時間を過ごしました。
協会設立時から、協会員同士の交流と一般への普及を目的に協会ネットワーク誌「Colorlink」を発行しています。毎号、アートセラピーや心理学などに関わる特集テーマを組み、関連分野の方へのインタヴュー記事や末永蒼生のエッセイ、会員の活動紹介などを掲載しています。
Vol.26 (2017年夏号)の特集テーマは、
「大人も子どもも、育ち盛り!」〜表現に見る、わたしの変化と成長〜
末永蒼生のエッセー“心の成長”ってなんだろう?〜アートセラピーが誘う至高の瞬間〜
読み応え満載です!
2003年の協会設立以来、年に1度、全国の協会員が一同に介する「色彩フォーラム」を開催しています。毎回テーマに沿ったゲスト講師を招いての講演会はとても刺激的で、協会員たちの心の視野を広げてくれるものです。
2016年のフォーラムでは、コーネル大学准教授ペドロ・エルバー氏の他、「韓国・末永メソッド研究所」代表の白楽善先生を招聘。「脱北者の子どもへのアートセラピー」の実践についてお話しいただくなど、実り多い会になりました。
「東日本クレヨンネット」心のケアボランティアの活動報告を兼ねて、アートセラピーのの現場で描かれた絵の展覧会を各地で開催しました。
これは協会員有志をはじめ、多くの方の協力で実現したものです。展示の中心となった子どもたちの絵からは、被災直後のショックや精神的に立ち直っていく様子が切実に伝わり、多くの反響をいただきました。
2011年3月11日の東日本大地震後、協会ではボランティア部門「世界子どもクレヨン基金」と 連動し、3日後の3月14日に「東日本支援クレヨンネット」を立ち上げました。
これは、阪神淡路大震災の際に1年間に渡って行った「空飛ぶ子どものアトリエ」(メンタルケアを目的としたお絵描きボランティア)の経験を活かし、被災した方々のアートによる心のケアを目的としたものでした。
支援の内容は、人的支援と物理的支援の2つ。
人的支援は、「クレヨンネット 心のケアボランティア」(「色彩学校」で色彩セラピーを学び、その方法を用いてボランティア活動を行う者の総称)をコーディネイトし、被災地に出向いてもらうことです。
物理的支援は、いただいた寄付金をもとに、画材など必要な材料の提供、そのための輸送費、心のケアボランティアの交通費の一部負担などを行いました。
2008年、中国四川省を中心とする内陸部で起きた大規模地震に際して、被災した子どもたちの心のケアに役立ててもらおうと、「クレヨン基金」から現地NPO団体を通じて画材や紙などを送りました。
毎年、日本からソウルに出向いて「韓国・アートセラピー色彩心理協会」の協会員の方たちと研修会や交流会を行います。
韓国国内での活動の様子なども聞かせてもらいながら、互いに研鑽を積む良い機会になっています。